瘋癲ノ喜多サン
変態エレジー(哀歌)発売
『変態エレジー(哀歌)』
縄の向こうにいた、十人の人間たち。
喜多征一・初の実話記録集、公開。
人間というものは、つくづく奇妙な生き物だ。
誰もがまともな顔をして社会を生きている。
立派な肩書きを持ち、家庭を築き、常識を語り、善良な市民として暮らしている。
ところが、その衣服を一枚脱がせてみると、まるで別の人間が現れることがある。
誰にも言えない欲望。
自分でも認めたくない性癖。
愛されたいという渇望。
そして、どうしようもない孤独。
私は二十年以上、縄を通して、そんな人間たちと向き合ってきた。
私の前に現れた十人の人間たち。
彼らは決して特別な怪物ではない。むしろ、どこにでもいる普通の人間たちだった。
ただ、普通であることに少しばかり疲れていただけなのかもしれない。
世間は彼らを「変態」と呼ぶのだろう。
しかし、私は思う。
変態とは、いったい誰のことなのだ。
欲望を隠して生きる人間と、欲望を認めて生きる人間。果たして、どちらがまともなのだろう。
この本は緊縛の技術書でも、性愛の指南書でもない。
縄の向こうに見えた、人間という厄介で、滑稽で、哀しい生き物についての記録である。
笑っていただいても結構。
眉をひそめていただいても結構。
ただ、読み終えたとき、自分自身の中にも彼らと似た何かが潜んでいることに気づくかもしれない。
『変態エレジー(哀歌)』
喜多征一 著
全十篇・序文・あとがき収録
noteにて公開/1,480円
https://note.com/seiichi_kita/n/n23b01d272565
喜多征一
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