緊縛をはじめる前の心得
緊縛というものは、ただ縄を覚えればいいわけではない。
女を縛る前に、まず心得ておいて欲しいことがある。
これから女を抱くのだということ。
ただ縛るのではない。
ただ技術を試すのでもない。
女の身体と心を、自分の腕の中へ迎え入れることなのだ。
抱かれる女は、優しく丁寧に扱われたい。
だから、最初からベタベタ触られたり、
むき出しの性欲で迫られたりすると、女は一気に冷める。
「ああ、この人も結局同じか」
そう思ってしまう。
女はそんなにちょろくない。
むしろ雑に扱う男には、触れられたくもない。
そんな男に縛られるなど、なおさら嫌なのだ。
縛られたい女というのは、ただ刺激を求めているわけではない。
乱暴に扱われたいわけでもない。
自分をちゃんと見て欲しいのである。
身体だけではなく、
呼吸や緊張やためらいや、
言葉にならない感情まで。
女はとてもと敏感だ。
自信のない触れ方もわかる。
遠慮しているふりをした下心もわかる。
逆に、自信過剰なだけの雑な男もすぐ見抜く。
だから女は思う。
「私を抱いて欲しい」
それは征服して欲しいという意味ではない。
抱擁して欲しいということだ。
縄で身体を拘束されながら、
心は逆に自由になっていくような感覚。
安心して身を委ねられる強さ。
逃げなくていいと思える落ち着き。
この人の縄の中なら大丈夫だと思える包容力。
それを女は求めている。
だから弱々しい縄では満たされない。
迷いながら縛る縄では、不安になる。
けれど、力任せならいいわけでもない。
本当に魅力的な縛り手は、
堂々としているのに威圧的ではない。
強いのに乱暴ではない。
自信があるのに驕っていない。
奢りや過信は、小さな男の心の取り乱しに見える。
本当に大きな男は、必要以上に自分を誇示しない。
女を雑に扱わない。
自分の欲望だけを押し付けない。
受け手である女の人格をちゃんと見る。
縛られたい女は、誰でもいいわけではないのだ。
この人になら縛られたい。
この人だから委ねたい。
女はそこを見ている。
縄の技術だけではない。
触れ方。
待ち方。
呼吸。
間。
空気。
そのすべてに、その男の人間性が出る。
だから緊縛とは、結局、人間そのものなのだと思う。
そんな人間力を学びに緊縛を始めてみませんか、
キュレーター紹介
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