瘋癲ノ喜多サン

白と黒

白という色は
死が他の人に伝染しないようにと
清めのための色である
だから死体を包む

婚礼のときに
花嫁が着る白い衣装は実は死装束だ
生家から旅立つことを死になぞられていたから
結婚はある意味死なのだ

葬式で黒を着るのは欧米風
日本の伝統的観念にはなかった
明治大正昭和と経て
庶民の喪服は黒となった

第二次世界大戦後GHQの政策もあって
清めの色としての白から
汚れていないことの象徴としての白無垢が
婚礼の色となった
それが現代の花嫁であり結婚のはずだが
無理がある
キリスト教的純白は
日本人には向かない

日本人なのに日本のことを知らない日本人
ムスリムの人々は千数百年前の教えのもとに暮らしている
日本人は戦後70年よその国の人が作った決まりを常識として生きている
そんなに無能でいいのだろうか
今こそ日本のご先祖さまへ鎮魂の儀礼を


 

キュレーター紹介

逝かせ縄という妙技を操り、多くの女性を快楽の果てと誘う。東京と名古屋に道場を持ち、日本古来の文化である美しい緊縛を多くの生徒に伝承している。美しくなければ緊縛ではない美しい緊縛は気持ちがいい、それは肉体と精神と性が解放されることだ。

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